2007年9月10日月曜日

「知らないとコワーイ!ホスティング選び」USFL連載その13(4月1週号)

13回目はUSフロントライン回3月3週号USFLに入っています。
コラム12回目 は、このブログ内でお読み頂けます。

やさしく解説 ウェブマーケティング
レイア・ワークマン(ACE Inc.)


さまざまな観点からウェブマーケティングについて触れてきた本連載。今回は、ウェブサイトに必要不可欠な「ホスティング」について考えます。ホスティングといえば、ウェブサイトをインターネット上に公開するためのウェブ用サーバーのこと。このサーバースペースを貸し出すのがホスティング業者です。詳細には触れませんが、そのサービス形態は様々。今回は、商用ウェブサイトのホスティングを選ぶ上での注意点をお話しします。

ホスティングは" オフィスビル"
企業のウェブサイトは「その会社の顔」としての役割を果たします。オンラインショップなどの場合、特にそうだと言えるでしょう。
つまり「ウェブサイト=会社」なのです。
現実の世界において、会社が存在しているのはオフィスビルです。ビル内に机やイスがあり、そこに人が存在することで、会社になります。これをインターネットの世界に置き換えると、ホスティングはまさに、オフィスビルに相当します。
会社に営業時間と休業時間があるのは当然ですが、その存在自体が突然消えてしまうようでは困ります。例えば、「ある日はオフィスがあったけど、次の日はなかった」なんていうのは怪しすぎですね(笑)。また、頻繁に停電したり、入り口がよく壊れて誰も中に入れなくなるようなビルでは、仕事になりません。
24時間365日安定稼動していて当然。それがホスティングなのです。
しかし、この安定稼動が曲者くせもの。もう少し具体的に見ていきましょう。

24/7
体制か回線や電源に時々障害が起きるのは、百歩譲って仕方ないにしても、そうした際のサポート体制の質の高さは譲れません。UPS(無停電電源装置)の耐久時間が十分か、バックアップ回線は用意されているか、障害時の監視体制が24時間休みなく確立されているか、などが重要です。

データ転送量は無制限でも……
そのホスティング業者が、二次・三次のプロバイダー(インターネット接続業者)を経由していれば、レスポンスが遅いのは当たり前。また、バックボーン(世界中に張り巡らされた大容量の通信回線網)とホスティング業者とを結ぶ回線の太さも大きく影響します。バックボーン直付けが最速ですが、その間の回線やバックボーン自体が細ければ、結局遅くなります。俗にいう「よく落ちる回線」というやつです。
ホスティング業者が、毎月のデータ転送使用量に対して制限や課金してくるのは、回線使用量が彼らのコストになるからです。「データ転送量無制限」というサービスはバラ色に見えますが、ホスティング業者が一次プロバイダーでない場合、回線使用量を個別に制御できるほど充分な太さを持っていない(つまり粗悪な回線)と予想できます。

セキュリティー管理は?
ウェブログ(ビジターの記録)が簡単に外部から見られたり、ファイアウォールなどの基本防衛措置がないか、オプションにしているホスティング業者もあります。
そうなると、ハッカーやクラッカーの格好の標的となるでしょう。ハッカーやクラッカー行為の多くは、プログラムを使用してランダムに行われるので、攻撃対象の知名度など関知しません。被害に遭うのは大手企業に限らないのでご注意を。


IPを共有するリスク

IP(世界中のコンピュータを識別するため、1台ずつに割り振られた個別アドレ)を共有するタイプでは、他サイトともIPを共有しており、仮に他サイトがスパム行為をした場合、検索エンジンがIPに対して罰則を課してくるため、とばっちりを受けるはめになります。
あなたのホスティング環境は大丈夫でしたか?他にも注意点はありますが、スペースもないですし、内容が技術的すぎるとご批判を受けそうなので今回はこの辺で……。

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